鈴木志保子(神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科准教授)
最初に今回のアンケートの回答してくださった皆さんは、特定健診・保健指導に関わり、さらに強い関心を持っていらっしゃると推測する。そこから導かれたデータは、日本国内において、特定健診・保健指導について深く考えていらっしゃる方からの回答だと考える。
特定健診・保健指導の評価は、すぐに出てくることではない。事業として実施する場合には、評価をいつの時点でどのように行うかが重要となる。しかし、具体的な指標となるデータが乏しいために、準備を進めつつも、はっきりした方針を決めかねている状況ではないかと推察する。今の状況でできることは、事業を実施する方自身が、自分の施設の人材を指導者として、特定健診・保健指導を経験してほしい。評価をあげるために何が重要で、何が必要で、何にこだわればよいのかが明確になるはずである。
特定保健指導の実施者たちの不安は、対象者が無関心であることが多く、結果をあげられないのではないかということにあると思う。無関心で健康に対する不安や危機感が低いと思わせる発言をする対象者であっても、若い時よりお腹が出ている現実は受け止めなくてはならない。特定保健指導初年度は、保健指導によって行動変容を促せず、現実の受け止め方しか理解してもらえなくても、次の年に、改善したいという思いが芽生え、保健指導を積極的に受け入れるようになっていれば、初年度の保健指導は効果的であったと評価できると私は考える。単年度の評価だけを気にした場合には、保健指導の結果をあげることができない。さらに、真の保健指導の効果を評価できない。特定保健指導のプログラムと評価基準にとことんこだわってほしい。
私は、特定健診・保健指導導入によっておこるさまざまな結果が、将来の日本の医療の方向性を決めることになると考えている。この大事な事業を進めていくためには、正しい情報、有益な情報、最新の情報を収集し、活用することにより、効率的に効果をあげる特定健診・保健指導を実施することが重要となる。今後もメタボリックシンドローム撲滅委員会の活動が、情報発信の拠点としての機能を今まで以上に発揮することを期待している。
調査概要・回答者の属性
総括 (和田高士先生)
総括 (鈴木志保子先生)
調査結果 |

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委員長




















