「100倶楽部」励まし合って減量!
2007.10.29

 本格的な肥満の人を対象に、生活習慣病予防の第一線で活躍する医師や保健師らが減量作戦に乗り出します。プロジェクト名は「100(ワンハンドレッド)倶楽部」。お腹回り100センチ以上の男女を会員として募集。各自にブログで経過などを報告してもらうことで、サイズダウンの輪を広げる試みです。

 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断は、男性で腹囲85センチ以上が必須条件。しかし、「100倶楽部」では、対象を腹囲100センチ以上の男女とした。

 「腹囲100センチ以上の人は、本当に対策が必要。しかし、新たな健診・保健指導では、こうした人は、置いてけぼりを食う可能性がある。腹囲85センチ以上にギリギリで当てはまる人に、集中的に対策を取った方が、改善率がいいからです」。東京慈恵会医科大学新橋健診センターの和田高士所長は、こう警告する。

 基準を大幅に超えていると、保健指導から取りこぼされそうなのは、メタボリックシンドローム改善が、市町村や企業の健保組合など、医療保険の保険者には急務だから。改善率によって、保険者が負担する後期高齢者医療制度への支援金が増減するのだ。

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 実際、腹囲85?90センチでも、生活習慣に偏りがなく、メタボリックシンドロームに該当しない人は多い。一方、100センチを超える人は動きづらく、多くが診断基準に当てはまる。

 和田所長は「相当な肥満の人は引きこもりがちで、いわば保健指導ニート。しかし、なりたくて肥満になったわけではない。運動する時間がない、好きで外食するわけではないなど悩みがある」と指摘する。

 「100倶楽部」を立ち上げたのは、メタボリックシンドローム撲滅委員会の実行委員会(委員長=宮崎滋・第28回日本肥満学会長)。

 和田所長のほか、実行委員の医師、保健師、管理栄養士ら専門家が減量をサポート。会員に毎日の生活記録を各自のブログで報告してもらい、健診結果を踏まえた指導やブログでの助言などを行う。

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 日立製作所で社員の健康管理をする中川徹医師もその一人。働き盛りの会社員向けに独自の減量プログラムを開発した経験から、会社員の事情を踏まえた助言を行う予定だ。

 「100センチ以上の人は、取り組み始めれば減るのも早い。記録の継続が課題だが、会員同士がブログを通じて交流し、悩みを共有できる。コメントがつけば、継続につながる。入会を申し込んだ時点で、本人がやせる気になっていることも大きな原動力だ」と話している。

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 「100倶楽部」の応募締め切りは10月31日。応募方法の詳細は、メタボリックシンドローム撲滅委員会の公式サイト(http://metabolic-syndrome.net/)で。

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 ■本紙記者も参加「今度こそ」 1日5食…体重86キロ、腹囲105センチ

 「100倶楽部」に本紙報道カメラマン、後藤徹二記者(44)が参加する。後藤記者は身長174センチ、体重86キロ、腹囲105センチのメタボリックシンドローム予備軍。最近「心臓のあたりがキューッとする」など、体の不調を感じ、ダイエットを決意した。

 「運動が苦手」という後藤記者。中学では制服の詰め襟からぜい肉がはみ出し、「お供えもち」と呼ばれた。中3で少林寺拳法を始め、ほぼ標準体重を維持したものの、大学入学と同時に東京で1人暮らしを始めると、さぼりがちに。体重は徐々に増え、昭和62年春の入社時には78キロとなった。

 以来、宿直勤務時に1日5食取るなど、不規則な食生活。「食べられるときに食べておく」ために、かばんの中に常にあんパンや菓子類を入れる習慣がついた。「それでも、平成4年に結婚するまでは、ちょっと太り気味くらい」(後藤記者)だった。

 「本格的に太ったのは、結婚後。妻の手料理がおいしくて、会社で食べ、帰宅後も食べました」とのろける。1人暮らしと打って変わり、家庭生活は快適に。食事は品数豊富で、おかわり自由。家事は妻任せで、体を動かす機会は減っていった。しかし「妻のせいではなく、私のせい。10年前の米国留学中は、妻と同じメニューを一緒に食べ、一時的にやせましたから」と自己批判も。

 帰国後、子供ができたのを機にたばこをやめ、酒はほどほどだが、甘い物好き。これまで無意識にお菓子に手を伸ばしてきた。夜中に妻の目を盗んでティラミスを食べたこともあった。「人生で何千個のあんパンを食べたことか」と、ため息をつく。

 ここ数年は中間管理職として、ほとんど内勤の毎日。ストレスがたまり、今夏ついに過去最高の91キロを記録した。健診の数値も、血圧と血糖は何とかクリアするものの、血中脂質は基準に該当。腹囲に追加リスク1つの状態が続いている。

 「やせたいと、いつも思っていました。9歳と4歳の子供が成人するまで健康でいるために、今度こそ減らします」と誓った。



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