「高尿酸血症・メタボリックシンドロームリサーチフォーラム」では、メタボの食事・運動療法や、腹部肥満と病気の関連などの発表が相次いだ。
京都大学大学院医学研究科の荒井秀典講師は、同病院の治療方針にしているメタボに対する食事療法・運動療法の効果について発表した。荒井講師は、京大病院に通院する37歳から75歳までのメタボの患者33人に対し、毎日、理想体重掛ける25の数値に相当するカロリーを摂取する食事指導と、1回当たり1万歩以上を週5回行う運動指導を6カ月間行った。このうち、食事・運動目標を達成したのは10人で、体重、腹囲の減少、悪玉(LDL)コレステロールの指標であるアポリポタンパクB、炎症などの指標である高感度CRP(C反応性タンパク)がいずれも減少していた。また、食事療法のみ達成した10人は、体重と腹囲の減少が見られた。
荒井講師は「食事・運動療法は効果があることが分かった。今後は、達成率の上昇につとめたい」と話している。
また、大阪大学保健センターの瀧原圭子教授は、30歳代から50歳代までの同大学職員約2000人を対象に腹囲などリスク因子を測定し、メタボ予備群である腹囲肥満群と非肥満群のデータを比較した。この結果、腹囲肥満群の血圧などのリスク因子はすべて高く、炎症などが分かる高感度CRPなどのマーカーの値も高かった。
さらにメタボの最終病態である頸動脈の内側が肥厚する度合い(IMT)については、男女ともメタボのリスクの数が増えるに伴い、肥厚の度合いも増していた。
なかでも15カ月の観察期間で体形指数BMIと腹囲の変化率がIMTの変化率と強く相関しており、「腹囲を必須項目にした日本のメタボ診断基準は有用」と指摘した。
(2008/08/06)

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