メカニズム
肥満は、下半身肥満を特徴とする「皮下脂肪型肥満」と、上半身肥満を特徴とする「内臓脂肪型肥満」に大きく分けられます。前者は比較的若年の女性に多くみられ、俗に“洋なし型肥満”とも呼ばれます。後者は、働きざかりの男性や中高年の女性に多くみられ、“リンゴ型肥満”とも呼ばれ、腹腔内に内臓脂肪が蓄積する、この「内臓脂肪型肥満」の状態を呈していると、糖尿病、脂質代謝異常、高血圧などを起こりやすくすることがわかっています。
内臓脂肪は、中性脂肪を貯めやすく、燃焼による分解も活発に行われ、その結果、分解産物である遊離脂肪酸とグリセロールが多量に放出され肝臓に流入。遊離脂肪酸は高インスリン血症や高脂血症をもたらし、グリセロールは、肝臓で糖に変換されるので高血糖を引き起こすといわれています。また、インスリン感受性や糖・脂質代謝、血圧の調節にかかわる生理活性物質・アディポサイトカインの産生、分泌異常が、内臓脂肪の蓄積増加により耐糖能異常、脂質代謝異常、高血圧を引き起こすだけでなく、動脈硬化を発症、進展させるとして、近年、盛んに研究が進められています。

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